対比

日曜日に飴が降る

満たしたいし満たされたいよ

ブログを書きたい。

 

 

能動的に文化を消費しに向かうという、凡庸で受動的な趣味を有している。

 

例えば音楽を聴いてライブに行くのが好きだし、定期的に通う美術館もある。どこでも自在に開けるくらいに読み込んだ本もあるし、数を見ていないが演劇も好きだ。だけど、どうにも粗だらけというか、知識のないくせに喋りたがるものだから半可通の風情がつきまとう。

特に能動性を必要としないのはテレビやアニメを見るといった趣味かもしれない。1クール10作品以上のアニメを見ていた時期もあったが、生活が変わって見ることができなくなった。

 

とはいえ、文化を消費したいという欲求は止めどないものだ。

ここでようやくあの事務所の名前が出てくる、言わずと知れたジャニーズ事務所

前々から片手間で眺めていることはしばしばあったが、気づけばクラウチングスタートの姿勢で、能動的に追いたいという欲が芽生えている。

品のない欲求の向かった先はどこか。Sexy Zoneだ。

 

 

話は遡って、経緯はこうだ。

 

日常的にいちばん顔を合わせることの多い友人はジャニオタである。

それにつられて特に興味のなかったジャニーズのDVDや少クラを見、彼女の話を聞いた。そんな生活がかれこれ5年ほど続いている。

とはいえ聞いていると愛着も湧いてきて、顔と名前が一致する人数も増える。年齢や関係性なども透けて見えてくるものがある。

そんな塩梅で、2014~2015年くらいから、彼女が推していた関ジャニ∞にぬるやかに興味を持ち始めてちょこちょこ聴いたり、冠番組(特に関ジャムは素晴らしい、地上波とは縁がないと思っていた好きなバンドたちの名前が挙がる。地上波と縁のある好きなバンドたちは出演もする。関ジャニの人柄と専門知識をほぐしてゆく丁寧さがよく合っていて、あんな音楽番組が地上波で放送されていることはとても価値があることだ!)を見るようになった。

 

こんな話を続けても仕方がないので割愛をする。

ついでにその友人の余波を受け、母はエイターになりました。のんびりと安田担をしています。

 

そして、友人は張ているアンテナが広かった。

似た者同士というか、好きだなと思ったものに対するフットワークがすこぶる軽い上に、特に推しているわけでもないグループも「知人が推していて」と詳しい。

あとシンプルにジャニーズ文化を通っていたひとなので有している前提が多い。シングル曲でなくともいい曲をたくさん知っていて話を聞いていて楽しい。

 

そんなわけで、小話のひとつとしてちょくちょく名前が挙がるのが、Sexy Zoneだった。というわけで、ここ数年、わたしがセクゾに抱いていた印象はこうだ。

 

佐藤勝利はPepperくん

松島聡はプロ、あれはプロ、松島プロ

中島健人はどうかしている

菊池風磨もどうかしている

マリウス葉いつカウコン出るの

・MとWだけでなくildも地球の裏側に連れて行って欲しい

 

そんな感じで松島プロをプロと呼び、テレビで見かけると喜んで「プロ~!」と手を振り、カウコンなどでは松島プロを筆頭に姿を見ていた。思えばプロがいる!という理由だけで特に飛ばさず見ていたのでプロはすごい。こういうところがプロはプロ。

 

遠い国のきれいな写真を見たり見なかったりするように、目に留まったときだけセクゾを眺めていた。

 

 

そんなある日、ふと見たCMで手を叩いて笑った。

「カラクリだらけのテンダネス」、もうタイトルが堪らなく好みだった。直視するには恥ずかしくバカバカしいほどの歌謡曲とトンチキの気配。好みの気配だ。遅ればせながらわたしはトンチキが大好きだ。時期的にテレビで見かけることがあるかもしれないな、と軽く思ったかもしれない。

 

そしてきっとその直後になるだろう、プロがパニック障害で活動休止というニュースを見た。胸がぎゅっとなった。岩橋くんがこの間そうやって活休したところ*1なのも知っていた。

初めてプロの字を見た。特別うまいわけではないが、丁寧に書かれた印象を受ける字だった。

 

プロのプロ意識の高さは横目でも伺えて、それゆえにプロと呼び好いていた。自身をまだ認められない様子は、パニック障害の苦しさを体感したことのある身からしても苦しいものだった。勝手に苦しがったりして、つくづく無責任な消費者である。

 

 

さて。

それはそれとして、年末は来る。特番は来る。エイターの母も準備をする。ご飯を食べながらその様子を見る。

見たい一部を除き録画を飛ばしまくる母に「見たいから再生して」と言った、『カラクリだらけのテンダネス』だ。

 

もうめっちゃ好きなタイプの曲だったんだよねこれが。

ついでに遠藤憲一も踊ってた、遠藤憲一が踊ってる! ってやっぱりげらげら笑った。遠藤憲一のこともまた漠然と好いているのだ。プロがいないなって淋しかったけれど、嫌な感じはしなかった。遠藤憲一はすごい。

以後、音楽特番があると『カラクリだらけのテンダネス』を探すようになった。

 

後日、踊っている遠藤憲一が見たくなり、あの番組を探したけれど、結局セクゾは削除してしまったようだった。

「これ面白いから残しとこっかな~」「HDDの容量ないよ~」「まあわざわざ見る機会はないか~」なんて言いながら編集をしたのはうっすら記憶にある。残しときゃよかったと思うけれど、後悔が先に立たないのは世の常だ。

 

便利なインターネットで検索をした。あの特番はベストアーティストだったことがわかった。そして放送後に日をずらして見ていたので知らなかったのだけれど、これはプロ活休の報と同日の生放送だったんですね。気づいた瞬間に背筋がつんとなった。

いるべき場所にいるひとがいなくて、ゲストがそこにいるのをどういう気持ちでファンは眺めたんだろう、批判も多そうだ……などと頭をよぎったけれど、インターネットの検索の上位にはあの放送で喜んでいるファンの姿が多数見受けられた。それがなんだか妙にほっとしたのだ。

 

外から眺めていた身としては、遠藤さんの控えめなしかし一生懸命なダンスと強面のアイドルスマイル、活休というタイミングに立ち会ってしまった外野の、外野が尽くせる最大限の気遣いのある立ち振る舞いが超好印象でますます好きになってしまったのだけれど、その気持ちはおおむねのファンの方も抱いてらっしゃるようだった。

 

遠藤憲一のファンブログか?

 

まあどうでもいい。そんなわけで『カラクリだらけのテンダネス』にハマってしまったわたしは、ひっさしぶりに入ったカラオケでその曲を入れ、PVが流れているのを見、その帰り道に近いだけが取り柄のポイントなどを集めているわけでもないCDショップで初回盤を買って帰り、メイキングDVDを見、現在に至る。

ちなみにテレビで聴いた曲がよくてCD購入まで至ったのは何年ぶりの出来事かもうまったく思い出せない。

 

時を同じくして、いつものように遊びに行った友人(ちなみにSixTONESSnow Manも好き)宅ではその日はBGM代わりにサマパラ2017が流れていて、 \This is my Miiiiiiiiiiiiiiiii/ と叫びながら洋服を破る中島健人を見て爆笑するという趣味が加わり、狂ったように『Mission』など中島健人ソロを聴き始めて、まあ現在に至る。

 

畢竟するに、設定は噂で聞いていた『Mission:K』及び『風 is I ?』を、ちょっと前傾姿勢で見たところ、どうも普段と違う心持ちを抱いてしまったという話である。初めて見たわけではなかったはずなのに。なんだこの気持ちは?

気づいたら見られる分のセクチャンをほとんど総て見ていた。そして尚、もっと何かを見たいと思っている。

 

そんな見たいという気持ちよりも、困ったことに、何かを書きたいという気持ちが生じている。

書くというのは受動的な消費が好きなわたしのなかでは珍しく能動的な趣味だ。

 

 

 

そういった経緯でいまこの文章を書いているのだが、現状この文章をアップする場所がない。なぜならidが決まらずブログを取得できないからだ。

ブログを作るより先に記事を書く者がありますか、といった気持ちなのだが、これまたタイミングよく別件で久々に連絡を取った友人がSnow Manのファンになっており、ブログを書いているのを知ってしまったので仕方がない。

 

そもそもわたしは最初の記事をこれにするつもりなのだろうか。面白みのない長文の、しかも見るひとが見たら一発で誰だかわかる文章を書いてしまった。

いちばん最初の記事は何かの拍子で人目につくこともあるかもしれないし、ブラフ代わりに違う記事を挟もうかな……などと、ブログを開設してもいないのに考えている。

 

本当は細々とした経緯がもっとたくさんあるのだけれどまとめて割愛した。割愛割愛割愛と愛を振りまきながら気づいたことは、びっくりするほどタイミングが揃っていたということ。

そういう風には軽やかに乗ってステップ踏んで踊るのがいいよね、こんな縁もあるだろう。

 

 

以上を2月13日に書いた。試行錯誤してブログを取得し、今日ようやくこれを投稿する。

*1:この記事を書いてから公開するまでの間で一部活動再開の報!